むかし知り合いに「麻子」という名の女性がいた。その人がいうには、阿佐ヶ谷で生まれたから「麻子」と名付けられたという。それを聞いたときは、なんと安易な発想か、早稲田に生まれたら「早稲子」だったのだろうか、なんてくだらないことを考えたりした。あと、なぜ「阿佐子」ではなくて「麻子」なのか、ということも疑問におもった。思えば馬鹿だった。まあ、そんなことはどうでもいいのだが。でも今にして考えてみると、きっとその人の親御さんは、阿佐ヶ谷という町がすごく好きだったんだろうな、と思う。
阿佐ヶ谷には、北口・南口の両方向に古書店があり、どちらも遠くにあったりするので、全部回ると結構疲れてしまう。
阿佐ヶ谷駅北口
川村書店(杉並区阿佐ヶ谷北1-3-9)
駅北口から、すぐ右手に見える東京三菱銀行の前の道を進んでいくとある。元共産党市議の経営とのことで、店の前にも共産党のポスターが貼ってある。私が行った時にはシャッターが閉まっていて、営業していなかった。裏のほうの庭には「どうぞご自由に入って植物を鑑賞ください」という立て看板があった。その心はすばらしいと思うが、いかんせん、庭は荒れ放題でとても鑑賞に堪えるものではなかった。(2002.2.16)
追記:店主が亡くなったらしく、もう営業はやめたようだ。荒れ放題の庭にも、その旨の掲示がしてあった。(2003.3.8)
再追記:荒川さんの情報によれば、まだ営業はしているとのことです。2004年8月14日に営業していたとのことです。ただし、「本は山積みでお店に入るのは覚悟が必要」とのことです。(2004.8.14)
穂高書房(杉並区阿佐ヶ谷北1-3-16)
川村書店からさらに進んでいったところにある。知る人ぞ知る山の本の専門店。古い本が狭い店内に積まれている。しかし店が狭すぎて、一人先客がいるともう駄目。しかも本が整理されていなくて棚の前に雑然と積まれていたりして、どんな本があるのかがよく見えない。いずれにせよ、山の本が専門なので、歴史関係はあまり期待できないので、山岳・探検関係を探している人以外は、とりたてていく必要はないかもしれない。(2002.2.16)
千章堂(杉並区阿佐谷北2-13-19)
北口のアーケード街を進んでいくと左側に見える。ここは必ず寄った方がいい。歴史・文学・思想などの本が割りとそろっていて、値段も安めである。私は、小池喜明『攘夷と伝統 その思想史的考察』(ぺりかん社)を600円で、また『大日本憲政史』を全10冊揃で35000円で購入した。(2003.3.8)
今井書店(杉並区阿佐谷北2-15-4)
千章堂のすぐ先がつきあたりなので、そこを左折するとすぐある。店は小さいながらも、歴史・思想などの学術書も置いてある。吉川から出てる本も沢山あったが、なぜか近代のものは置いてなかった。一応要チェックの店である。(2002.2.16)
よみた屋(杉並区阿佐谷北1-33-7)
一般書中心で、歴史書も置いているが、学術書は少ない。(2002.2.16) ※閉店したとのこと(2003.5.25追記)
ゆたか書房(杉並区阿佐谷北4-6-28田中コーポ)
ここは駅から少し遠い。中杉通りを北に進んでいくと左手にある。が、わざわざ遠くまで来たのに、臨時休業だった。(2002.2.16)
阿佐ヶ谷駅南口
阿佐谷南口駅前のふるほんや・千章堂南口店(杉並区阿佐ヶ谷南3-35-13)
北口千章堂の息子さんが経営しているが、北口の店と違い歴史関係の本はほとんどない。(2003.3.8)
栗田書店(杉並区阿佐ヶ谷南2-19-6)
南口を出て左手に線路沿いに進んでいくとある。古い昔ながらの古本屋。手広く扱っており、社会科学系学術書が多くある。しかしながら、広く薄くという感じで、あまりめぼしいものはなかった。(2002.2.16)
ブックギルド2(杉並区阿佐ヶ谷南1-36-16)
パールセンター左側にあるが、地下一階にある店なので、注意深く見ていないと、見落として通り過ぎてしまうので要注意。池袋の夏目書房の支店とのことだが、扱う分野の広さは本店同様であり、さらに、本の量は本店よりも多く、一般書から学術書まで品揃え豊富である。歴史・思想・文学は独自のコーナーが設けられており、とりあえず覗いてみることをオススメする。(2002.2.16)
ブックオフ阿佐ヶ谷店(杉並区阿佐ヶ谷南1-33-7)
ブックギルドの少し先にある。店内は広い。100円本もくまなくチェックするといいものがあるかも。ただし当然ながら学術書は期待できない。私は『ラガーメン列伝』(文春文庫)、『早稲田ラグビー』(朝日文庫)、『天皇語録』(講談社文庫)、『天皇裕仁の昭和史』(新潮文庫)、木本建治『荒ぶる魂 勝つために何を教えるか』の5冊をすべて100円で購入した。「鬼のキモケン」こと故木本氏の本はちょうど探していたので嬉しかった。(2002.2.16)
古書弘栄(杉並区阿佐ヶ谷南1-17-20)
高円寺の古書展などでもよく見かける本屋なので期待して足を運んだ。たしかに、古い珍しい本がいくつかあったけれども、ビニールに大切にくるまれていて、値段が高すぎる。それから、歴史書よりも文芸書が多い。そんなわけで期待が大きかっただけにちょっとがっかりした。(2002.2.16)
星野書店(杉並区阿佐ヶ谷南1-9-7)
ここは、駅から少し遠いけれども、阿佐ヶ谷最強である。古い本は置いていないけれども、新しくてきれいな学術書が、小さい店内ところせましと棚に並べられている。歴史系の学術書も豊富で、阿佐ヶ谷へ来たら必ず覗くべき本屋である。狭い店だが、品揃えがいいだけに、客も多かった。値段は普通である。研究書の場合、定価の2千円引きぐらいのものが多かった。尾崎三良日記が1万5千円で売っていたが、高いので買わず。(2002.2.16) 三谷太一郎『政治制度としての陪審制』3000円、沼田哲編『明治天皇と政治家群像』4000円で購入。(2002.9.15)
※2003年10月末で閉店したそうです。こんないい書店まで閉店とは世も末です・・・。
あきら書房(杉並区阿佐ヶ谷南1-8-3)
南阿佐ヶ谷の民家の中にある店。古書店地図帳には出ていない店。民家を改装した店構えにはある意味感動する。軍事関係書や伝記を安く売っている。店主が読んだものを安く売りさばいているらしい。また自分で焼いたと思われる益子焼の茶碗も売っているが売れているのかは疑問。行くといつもお茶を出してくれる。黒っぽい本が多く、値段は相場より安いものがほとんど。『増田義一追懐録』を2500円、『東亜先覚荒尾精』を3000円で購入した。(2003.3.8)
『華族会館史』8000円、『明治十一年御巡幸録』500円、『明治天皇と輔弼の人々』1500円、『観樹将軍英雄論』1500円、『干城夫人』1000円を購入。やっぱりあまり人に教えたくない本屋のひとつだと思う。このページから削除しようかな(笑)(2003.5.25)
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