2001年08月25日

2001年頃の三軒茶屋・駒沢大学の古書店

以下は、かつて管理人が公開していた「明治史研究のための古書店めぐり」に掲載していたものです。閉鎖にともない、このブログに転載しました。古い情報ですので、あくまで過去の記録として見てください。たぶん行っても今は無い本屋が多いと思います。

三軒茶屋と駒沢大学の古本屋には、2001年8月25日、荒船俊太郎氏と行ったのが最初である。世田谷区は住宅街としてのイメージしかなかったので、当初あまり期待せずに行ったのだが、予期に反していい本屋が多かった。

三軒茶屋(池尻大橋方向)
三軒茶屋の古本屋は、東方向と、西方向との二方向にわかれて存在している。まずは池尻大橋方面から。三軒茶屋からではなく、池尻大橋方面から三軒茶屋方向に歩いて行く事も可能。

山陽書店(世田谷区池尻3-28-7)
三軒茶屋から玉川通りを池尻大橋方面に歩いて約10分、三宿交差点を左折してちょっと北上したところにある。日本史関係の学術書が比較的多くあった。値段は普通。ここは午後2時以降に店を開け、おそい時には夕方5時開店だったりするようなので注意。(2001.8.25)

江口書店(世田谷区池尻2-8-5)
三宿交差点を、山陽書店とは反対方向(つまり右折)してすぐ。古い本が多く、黒っぽい本もあった。値段も比較的安めである。私が行った時には特にめぼしいものはなかったが、何度か行けば掘り出し物と出会えそうな雰囲気だった。ここも開店時間が遅いようなので注意。(2001.8.25)

三茶書房(世田谷区池尻2-8-7)
私が行った時にはしまっていた。江口書店にいた老人の話を盗み聞きしたところによれば、店主の体調が悪く休みがちらしい。なお、この店は神保町にも店舗があり、こちらは盛業中である。(2001.8.25)
以上のほか、「古書いとう」という店が出来たらしいが、私はまだ行ったことがない。

三軒茶屋(世田谷通り・駒沢大学方向)

太雅堂書店(世田谷区太子堂4-5-1)
三軒茶屋駅から玉川通りを西方向に5分ほど歩いたところにある。本棚はきれいに整理されており、日本史関係の本も多かった。明治文学全集も10冊ほどおいてある。私の目を引いたのは、棚の上においてあった『尾崎咢堂全集』15000円。今まで20000円までは見たことがあったが、これほど安いのは初めて見た。買おうかどうしようか迷ったが、手持ち金が少なく、同行の荒船氏がお金を貸そうかと言ってくれたけれども、しばらく考えようと思い、買わなかった。しかし、やはり一冊あたり1000円ちょいというのは安いと思い、一週間後に再びこの店に行って購入した。なんだか、店の夫婦が異常ににこにこして喜んでいた。全集ものが売れるのが珍しいのだろうか。消費税もかからなかったしなかなかいい店であった。(2001.9.2)
※その後、2002年の某日に訪問したが、それらしき店が見当たらなかった。閉店したらしい。

時代や書店(世田谷区上馬1-1-16)
三軒茶屋から世田谷通りを駒沢方面に15分ほど歩いていったところにある。通りからちょっと左手の細い道に入ったところにあるので注意しないと見過ごしてしまうかもしれない。店は小さいが、なかなか粒ぞろいで、徳富蘇峰などの黒っぽい本もあった。安藤徳器『陶庵素描』1000円があったので、西園寺研究家の荒船氏に手渡す。私は何も買わなかったが、昔ながらの古本屋らしい、風情のあるいい本屋だと思った。なおこの店は近くに子息の経営する同名の書店があるが、そちらは店売りはせず、事務所のみとのこと。錦絵や刷り物では全国的に有名な店らしい。(2001.8.25)

駒沢大学

駒沢書店(世田谷区駒沢4-18-19)
駒沢大学駅から駒沢交差店まで歩き、そこを左折してすぐのところにあるが、私が行った時には閉まっていた。店の入り口の半分を自動販売機が覆っており、本当に営業しているのか疑問な雰囲気だったが、『全国古本屋地図』21世紀版に載っているのでまだ営業しているようだ。(2001.8.25)

宮東書店(世田谷区駒沢4-11-11)
ここは一番最後にいったのだが、本当にすごい本屋だった。店は本当にせまいのだが、資料もの・研究書のいいものが置いてあり、しかも値段が安い。私は『日露戦争と金子堅太郎』(増補版)を購入。当初この本には2000円の値がついていのだが、荒船氏がここで大量に買ってくれたので、私のもそれに便乗して1000円に値下げしてもらった。2000円でも破格の安さだと思うが、まさか1000円で手に入るとは・・・。店の主人は明るくて気前のいい人で、バンバン値下げしてくれて、荒船氏はおそらく5000円以上値引きしてもらったのではないか。私は一冊しか買わなかったが、荒船氏は『幟仁親王行実』や山本権兵衛の伝記などをおそるべき安値で買い入れていた。店の主人は大量に売れてほくほく顔だったが、われわれも破格の安値で買えてほくほく顔だった。いい物はもってってしまったので、しばらく時間をおいてまた行ってみたい。(2001.8.25)
※荒船俊太郎氏の情報によれば、2002年11月、あの気前のいい店主が癌でなくなり、残された夫人では値付けができないので閉店を決意、2003年の2月頃、店頭の本が売れたのを見計らって閉店したとのこと。得がたい本屋がまたひとつ消えてしまった・・。(2003.5.25記)


ウォーカームック 世田谷区Walker vol.1 三軒茶屋 二子玉川 61802-76 (ウォーカームック 175)

角川マーケティング(角川グループパブリッシング)
売り上げランキング: 263105

posted by Webmaster at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 雑文 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

※ブログオーナーが承認したコメントのみ表示されます。

この記事へのトラックバック