2013年05月20日

大学院は人を不幸にする?

学生時代の知り合いとかのツイッターとか見てると、自分含め大学院に進学して学問の道を選んだ人間より、卒業後普通に就職した連中の方が、(相対的に)はるかに幸せ度が高そうな人が多いように見える。子供作って家庭築いてという物理的なこともさることながら、精神的にも、なんというか上手く言えないんだけど、生き生きと書きたいことを書けてるようにみえる。

大学院、あるいは学問というシステムは、物理的にも精神的にも人を不幸にするということなのか。

それとも「隣の芝は青く見える」だけなのか。

ただひとつ言えるのは、自分は学問すればするほど性格が暗くなっていったし、何をするにしても心の底から没入して楽しむということができなくなったということだ。自分の行動を傍らから客観的に見つめている自分がいて、常に自分の行為や判断に留保をつけて防御的な態度を取っている。

自由を求めて学問の道を選んだはずが、とてつもなく不自由な人生を生きてる気がする。そういや名作「D5の夜」にも似たようなフレーズがあったっけ。
D5の夜

というか、この書き込み自体も、全然幸せそうにみえないよなあ(笑)


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2012年12月02日

10年前の早明戦

あれからもう10年…――2002年、ちょうど10年前の早明戦は、早明戦としては珍しい、雨の中での試合だった。その日、僕は大学院の恩師・由井正臣先生や、某先輩と一緒に、国立競技場で、冷たい雨に打たれながら、観戦したのだった。

当時の早稲田大学ラグビー部は、清宮克幸監督就任2年目。前年度、大学選手権決勝であと一歩のところまで迫りながら関東学院大学に敗れた悔しさをバネに、この年は初戦で東京大学を156-0で破るなど、驚くべき強さを発揮し、慶応大学には74-5の大差で勝利、この日の早明戦も、24-0と、大正15年以来(!)の完封勝ちを収めた。結局この年は、大学選手権でも順調に決勝まで進み、決勝では3連覇を狙う関東学院を27-22で斥け、13年ぶりの全国制覇を成し遂げたのであった。その2年前まで低迷の淵にあった早稲田を、監督就任わずか2年目でここまで強くした清宮監督に、私は尊敬の意を強くしたが、一緒に観戦した某先輩は、「あまりに強すぎて面白くない」と、この日の早明戦以降、ラグビーを見るのをやめてしまった。

試合後は、由井先生や先輩と一緒に、新宿に移動して遅くまで飲んだ。具体的に話した内容はもう忘れてしまったが、由井先生らしい厳しい物言いの中に、学生への深い優しさや、学生への期待を強く感じ、「頑張らなくては!」と思ったことだけは今でもよく覚えている。後にも先にも、由井先生と一緒にラグビーを観戦したのは、この時の1回だけである。当時大学院生にとって由井先生は「とても怖い先生」だった上に、シャイな私の性格もあって、ラグビー観戦をご一緒したいとか、飲みに行きたいとか言い出すのは、恐れ多くて出来なかったのだ。由井先生は筋金入りのラグビー好きで、2005年頃までは、よくラグビー場でお一人で観戦されている姿を見かけた。今思えば、もっと勇気を出して、観戦や飲みをご一緒させていただき、尻を叩いてもらえばよかったと、後悔している。

あれから10年。いろんなことが変わった。ラグビーだけ見ても、あれほど強かった早稲田は今や対抗戦4位の低迷ぶり。10年前、2002年の早稲田は、筑波大学に43-13で勝ち、帝京大学に至っては64-10で大勝している。しかし、今や力関係は完全に逆転した。早稲田だけではない。あの年を含め、ライバルとして6年連続決勝で対戦していた関東学院大学は、今季なんと7戦全敗で、入れ替え戦行きが決まっている。早明戦後、学生たちであふれかえっていた歌舞伎町も、今はしんみりとしており、コマ劇前で校歌を歌うことすら許されないという。歌舞伎町自体も廃れたが、大学の姿勢も大きく変わった。社会や政治も大きく変わった。そして私自身、当時まだ20代でペーペーの大学院生だったのが、いま恐れ多くも、由井先生と同じ立場に立っている。しかし、由井先生が学生に与えておられた厳しさと優しさとを、私はどれだけ与えることができているだろうかと思うと、慙愧に堪えない。その意味では、あの日の由井先生の、たった1回だけのラグビー観戦の思い出は、今でも僕の尻を叩き続けているといえる。

そういえば、先生が亡くなった年(2008年)の早明戦の後だったと思うが、あの時先生に連れて行ってもらったお店はどうなっただろうかと、行ってみたところが、残念なことに、そのお店は既にもう無くなってしまっていた。

10年後、果たして自分が何をしているのか、社会がどうなっているのかはわからない。きっと、また、いろんなことが変わっているのだろう。しかし、変化というものは、急に起こるものではない。日々の小さな営みの積み重ねが、気づけば、考えられないほどの大きな変化となっているのだろう。忙しい日々に、1日1日の大切さを忘れ、地に足をつけて歩むことを忘れてしまいがちであるが、一歩一歩の積み重ねの上に、10年後があるのだとすれば、その一歩一歩を無駄にすることなく、精一杯踏みしめていくことが大切なのだ。こんな当たり前のこと――しかし、当り前ではあるが、忘れがちで、とても大切なこと――を、「10年後の早明戦」が思い出させてくれた。10年前の由井先生は、今でも僕にとって怖くて、そして偉大な先生である。

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2011年04月19日

「明治史研究」「明治史研究のためのリンク集」閉鎖のお知らせ

2000年2月1日より公開していたサイト「明治史研究」および、その下部サイトの「明治史研究のためのリンク集」を、本日、2011年4月19日をもちまして、閉鎖させていただきました。

「明治史研究」はいつまでたっても内容が充実せず、リンク集のほうも、初期の頃は頻繁に更新し利用者も多かったのですが、ここ数年は放置状態になっていました。検索エンジンの発達、ブログやtwitterの普及と、旧来型のホームページの衰退など、IT環境の変化もあって、かつてのようにディレクトリ型リンク集も必要とされなくなってきていて、更新の熱意を失っていたのが正直なところです。

当ブログも元々は、「明治史研究」「明治史研究のためのリンク集」の更新情報などを記載するための附属ブログとして出発したのですが、次第にブログでのニュース発信が中心となり、さらにtwitterを利用するようになってからは、twitterでの情報更新が主となり、ブログはtwitterのログを掲載することが中心になりつつあります。

こうしたなかで、いつまでもダラダラと古いサイトを公開し続けるのもどうかと思い、ちょうど管理人の身辺にもいろいろと大きな変化があったということもあり、この機会に旧サイトを閉鎖させていただくことにしました。なお、現在職場のサーバーに、新サイトを構築中ですが、かつてのサイトとは異なり、一般向けのサイトではなく、仕事で関わる学生たちを対象にした、必要最低限の情報を記載するにとどめる予定です。

なお、このブログは、これからも情報発信の場として残しておきたいと思いますので、今後ともどうぞよろしくお願いします。twitterのログばかりでなく、多少は独自の記事を掲載できるよう、努めたいと存じます。旧サイトに掲載していた雑文の類や古書店めぐりの記録などは、当ブログに執筆当時の日付でログを転載しておきました。また、旧サイトの更新情報の類は、すべて当ブログの過去ログから削除いたしました。

いざサイトを閉じるとなると、この11年間にあったいろんなことが思い出されて、少々物寂しい気持ちになりました。思い起こして見れば、本当にいろんなことがありました。初期の頃はサイトに掲示板をつけていて、台湾から友人が書き込んでくれたり、昔教えていた塾の教え子たちが思いがけず書き込みをしてくれたり、ラグビーや野球の観戦記録を書いて見ず知らずのファンの方々と語りあったりしたのも、懐かしい思い出です。古書店めぐりの記録をブログに移す作業の際には、足しげく古本屋や古書展に通った日々が楽しく思い出されて、とても懐かしかったです。一番悲しいのは、古書店めぐりの記録を書いていたとき、いつも傍にいてくれたあの子が、今はもういないということでしょうか。この11年、いろんなことが変わっていきました。あの頃はあの頃で、いろいろ辛いことも沢山あったはずなのですが、今思い返すと、楽しいことばかりが思い出されてきます。そして、楽しい思い出のはずなのに、それを思い出すと物寂しい気持ちになるのは、どうしてなのでしょうか。

最後に、この11年間に出会った方々に感謝の気持ちを申し述べて、サイト閉鎖の御挨拶とさせていただきます。本当に、どうもありがとうございました。
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2008年08月29日

久しぶりに古書展に

しばらくご無沙汰していたのだが、久しぶりに時間が出来たので、東京古書会館での古書即売会(窓展)に行ってきた。あきつ書店が安価でいい本をたくさん出していたので(ネットではべら棒な値段をつけているのに・・・)、10冊以上買いこんでしまった・・・。こんなにたくさん買ったのは何年ぶりだろう。

工藤武重『明治憲政史』上下900円、幣原平和財団『幣原喜重郎』500円、『平民宰相若槻礼次郎』400円、渡辺幾治郎『昭憲皇太后宮の御坤徳』400円、岡山同窓会『梧堂言行録』1000円、佐々木惣一『天皇の国家的象徴性』200円、市島謙吉『獄政論』400円、万朝報社『涙香文選』400円、山路愛山『勝海舟』300円、荒畑寒村『左の面々』300円、筑波常治『破約の時代』400円など。

『破約の時代』の筑波先生は、学部時代の恩師だが、この本は先生の自伝。筑波先生は、山階宮家の血筋を引くお方、つまり皇室に連なる血筋の方で、僕が学生の頃は「緑の麗人」と呼ばれる早稲田大学政経学部の名物教授だった。とにかく緑が好きな先生で、服もいつも緑色だということからそう呼ばれていたのだった。住所も某市の「緑町」という場所という徹底ぶりだった。

一回、書類にハンコを押してもらいに行ったところ、朱肉が緑色だったのには仰天したものだ。

先日、偶然、街中でお見かけしたが、緑色の和服を着て、相変わらずのダンディーぶりだった。人の生き方は、顔にあらわれると良く言われるが、貴族らしい清麗な中に、凛とした厳しさをも感じさせるあの雰囲気には、やはり憧れてしまう。まあ素材が違うのでああなるのは無理だけど・・・。

先生は、華族の家に生まれたにも関わらず(いや、生まれたが故に?)、波瀾万丈な人生を送られ、とてもユニークな価値観をお持ちの先生なんで、この自伝も読むのが非常に楽しみである。


本当は神保町の後、今日から始まった高田馬場のビッグボックス古書市に行こうかと思っていたのだが、上記の通りたくさん買いこんでしまったので、高田馬場は取りやめ、喫茶店でコーヒーを飲みながら読書して1冊読了し、そのまま家に帰った。

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2008年06月03日

歳月

ちょっと前のことですが、

古本屋で買った、明治30年頃の雑誌を読んでいたら、
ページの合間から、画像のような紅葉が出てきました。

ページに挿まれてから、一度も開かれることがなかったらしく、
とても綺麗なままで、残っていました。

080323_203506.jpg

その雑誌は「8月号」。
ということは、

紅葉狩りの記念に、持ってかえってきた紅葉、
あるいは、
家の近くで拾った紅葉なのかもしれませんが、

ひとつの秋の記念にと、
本棚に並べてあった2,3ヶ月前の雑誌の中に、はさんでおいたのでしょう。



100年以上も前の人の、残したものが、
100年以上も経って、無関係の僕のところに、届く。

残した人は、きっともう亡くなっているのに、
生きていた証は、しっかりと残っている。
それって、すごいことだなぁ・・・


そう思う反面、


その人が、この紅葉に込めた思いは、
跡形も無く消え去って、今は知ることができない。
形はこのように残っていても、
その人の心は、遠い過去へと流れ去り、どこにも残っていない。

それは、とても哀しいことだな・・・

とも思います。




果して、100年後に、僕が生きていた証は、何か残っているのでしょうか。



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2007年01月29日

これ、気になってます

pwtc900.gif今まで、電子辞書なるものを持っていなかったのですが、シャープから発売されたPW-TC900が非常に気になっています。


通常の電子辞書機能に加え、ワンセグTVも見れるというスグレモノらしいです。楽天市場で見ると、3万円代で買えるみたいですし、機能に比べて安いと思います。ワンセグ専用機でも、3万円弱しますからね。

いろんな評価サイト見ても、ワンセグ携帯より感度が良いらしいし、電子辞書としても、カラー画面で非常に見やすいく、また電子辞書は全般にカシオよりもシャープの方が外国語の発音も聞き取りやすいらしいので、多分これを買うことになりそうです。
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2006年09月09日

最初のご挨拶

このたびブログを開設することにいたしました。

サイト「明治史研究」「明治史研究のためのリンク集」の更新情報のほか、有用な情報、日々の雑感などを投稿していきたいと思います。

サイトの更新も長いこと怠っておりましたが、そろそろボチボチ復活しようと思っています。

フォームにて連絡くださったリンク依頼も、大変遅くなりましたが、リンク作業を再開したいと思っています。

どうぞよろしくお願い申し上げます!

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2003年08月31日

2003年頃の富山の古書店

以下は、かつて管理人が公開していた「明治史研究のための古書店めぐり」に掲載していたものです。閉鎖にともない、このブログに転載しました。古い情報ですので、あくまで過去の記録として見てください。たぶん行っても今は無い本屋が多いと思います。

昔の富山の古本屋地図を見ると沢山の古本屋が出ているが、今や市の中心部には2軒しかない。うち1軒は糞なので、実質1軒だけといってよい。そのうち富山の古本屋は全滅するかもしれない。ただし、郊外にも何軒かあるようなので、時間に余裕のある人、車の人は回ってみてもいいかもしれない。レンタサイクルも無料で貸し出してくれる場所があるので、朝早くから借りて回れば、郊外の店も回れるかもしれない。かなり疲れるとは思うが・・・。(2003.8.31)

今井古書堂(富山市総曲輪4−5−15)
広い店に本がびっしりと置いてある。歴史系の本も多い。新書・文庫も多く、珍しいものもあった。しかし難点は値段の高さ。

客を足蹴にする貴文堂書店(富山市南田町1−1−10)
ここはひどい店。客を客と思わぬ店。行くと不快な思いをする可能性があるので行かない方がいいだろう。表の方にエロ本をはじめとする雑本が全く雑然と置かれており(学術書は一切なし)、奥に専門書が置いてあるらしい。奥への入り口には「ご自由にお入りください」と書いてあったので、入ろうとすると、店番をしていた中年のおばさんが、なんと驚くことに足をつきだして私の行く手を遮り、「入るな」という。「え??」と私が驚いていると「何を探しているんだ」というので、「日本の近代史関係の本です」というと、「フン、そんなものはないね」といい、足でしっしっという仕草で私を追い出した。これほどまでにひどい対応をしたのは、長年の古書店めぐりでもこの店が初めてである。なぜ奥に入れなかったのかわからないが、もし整理中とかなら「申し訳ないですが」と下手に出て断るのが常識だろう。それを足を突き出して遮るとは言語道断。だったら「ご自由にお入りください」の表示を外せよ!「貴文堂」の名前を見たらご用心。まあ、客を客とも思わないこんな店は早晩つぶれると推測する。

このほか、郊外に「フレンド書店」という本屋があり、古書店地図帳には「全体に押さえ目な値も気持よい」と書かれている。しかし、高岡の古書展に出していた本の値段は、決して「押さえ目」ではなく、相場よりかなり高い値をつけていた。当初行く予定だったが、この古書展での値付けを見て、行くのをやめた。

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2003年頃の高岡の古書店

以下は、かつて管理人が公開していた「明治史研究のための古書店めぐり」に掲載していたものです。閉鎖にともない、このブログに転載しました。古い情報ですので、あくまで過去の記録として見てください。たぶん行っても今は無い本屋が多いと思います。

高岡ときいて思い出すのは藤子不二夫の『まんが道』。小学生の時に始めてあの漫画を読んで以来、何度繰り返して読んだかわからない。サラリーマンという道をえらばず、自分のやりたいことをやるという生き方を選んだのには、あの本の影響も大きいかもしれない。高岡には古書店が沢山あるわけではないのだが、2003年8月末、金沢を訪問した際に、たまたま高岡で古書展をやっていたために来て見ることにした。ついでに『まんが道』にも出てくる古城公園や高岡大仏なども見てきた。(2003.8.31)

高岡大和古書展
2003年8月末に開催されていた。毎年やっているのかどうか知らないが、「第六回」と銘打たれていたので、定期的にやられているのであろう。群馬・新潟・富山・石川の古書店が集まって開催していた。品揃えもなかなかよく、値付けは店によって高かったり安かったりまちまちだが、私は『大浦兼武伝』2000円、菅沼貞風『大日本商業史』(明治本)2500円、長尾龍一『法哲学入門』300円を購入した。

文明堂書店(高岡市御旅屋町93)
店は小さいが、幅広い分野の学術書を揃えており、楽しめる。黒っぽいものも多い。値段普通。

『全国古本屋地図21世紀版』には、駅北口の方にも一軒あると書いてあったので、往復1時間近くかけていってきたのにかかわらず、その場所はもぬけの殻。「入居者募集」の張り紙を見て泣きそうになった。骨折り損のくたびれ儲けとはこのことだ。


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2003年頃の金沢の古書店

以下は、かつて管理人が公開していた「明治史研究のための古書店めぐり」に掲載していたものです。閉鎖にともない、このブログに転載しました。古い情報ですので、あくまで過去の記録として見てください。たぶん行っても今は無い本屋が多いと思います。

金沢には、とても古い建物が多い。戦災にあっていないためもあって、東京ではめったに見られない戦前の建物が、街中にたくさんあり、そしてそれが現役で使われている。『全国古本屋地図21世紀版』には「戦災にあっていないので随分期待されての来沢の方々もあるが、最近はなかなかまとまった良書はでてこない」と書かれているが、たしかにいい本は少なかった。なお、金沢は町がそんなに大きくないので、古本屋はレンタサイクルで回ると効率よく回れる。兼六園などの史跡を一緒に回っても一日かからない。自転車は駅北口のニッポンレンタカーで借りられる。(2003.8.31)

近八書房(金沢市安江町1−11)
横安江町アーケードの入り口にある。私が行ったときには閉まっていた。仏教書・郷土史が専門とのこと。次の日に行った高岡の古書展に出展していたが、やはり仏教書中心だった。値段は高めだった。

南陽堂書店(金沢市尾張町1−8−7)
とても古い店構えで、掘り出し物がありそうな感じ。しかし残念ながら、臨時休業だった。ドアに張り紙がしてあり、全集・揃物の値段一覧が書いてあったが、結構高めだった。しかしこういう店には往々にして一点物の掘り出し物があったりするので、中に入れなかったのが残念だ。

一誠堂能勢書店(金沢市芳際町1−4−31)
小さな店だが、昔なつかしく趣深い庶民的な建物の店。黒っぽい本が沢山おいてあるが、めぼしいものはなかった。翌日行った高岡の古書展にも出品しており、そちらにはいい本も結構出ていた。店の本が汚い本ばかりだったのに対し、高岡の古書展ではグラシン紙に綺麗につつまれた戦前の本が沢山出ていた。ということはどっかに書庫があってそこにいい本が詰まっているのだろう。一度見てみたいものだ。しかし古書展の値段は高めだった。

文学堂書店(金沢市池田町2−20)
古い学術書が多いが、歴史関係の本は少なく、めぼしいものがなかった。

明治堂書店(金沢市長町2−3−13)
広い店のなかに学術書から新書・文庫までがぎっしりつまっている。私が訪問した店のなかでは最もお勧めの店。歴史系の本も多いが、残念ながら前近代のものが中心で近代のものはそれほど多くない。新しい本は定価の半額がつけられている本が多く、比較的安いが(しかし文庫・新書となると半額は割高)、絶版物などは高値がつけられている。『徹底批判国民の道徳』を購入。書き込みありの本だったので、100円だった。

内田書店(金沢市石引2−2−2)
理工系の本が沢山あったが、歴史系はほとんど棚には並んでない。店の中が全然整理されておらず、見ることのできる本の量が少ない。

広坂書房(金沢市広坂1−2−20)
一般書中心だが、法学系の学術書も結構多く置いてあった。歴史系の本はほとんどない。しかし、戦前の珍しい本が何点か見受けられた。

金沢文圃閣(金沢市長土塀2-16-30)
新進気鋭の古書店。店売りは発展途上のようだが、若い店主が頑張っている。相場を知悉していい本を集めており、今後に期待できる。

時代屋書房(金沢市北安江町4−7−22)
駅北口。文庫とCD・ゲームなど中心のいわゆるリサイクル型。学術書収集家は行く必要なし。


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