2001年10月06日

2001年頃の千葉市内の古書店

以下は、かつて管理人が公開していた「明治史研究のための古書店めぐり」に掲載していたものです。閉鎖にともない、このブログに転載しました。古い情報ですので、あくまで過去の記録として見てください。たぶん行っても今は無い本屋が多いと思います。

千葉の古書店は数年前にすべてまわったことがある。そして、千葉にはろくな本屋がないという結論を得た。むかしうちの両親が大学生だったころには、学術書が大量にあったという某書店も、ただの一般書店に成り下がっていた。学術書の揃った、古書店らしい古書店は一店のみである。千葉は私の出身地だが、文化のない街であることを恥じる。

稲生書房(千葉市中央区富士見2-10-8)
駅前の大通りを10分ほど進み、第一勧銀の手前で右折すると、すぐ見えてくる。ここは二階建てで、一階が一般書と新書・文庫、二階が全集物とい構成で、千葉市では私の知る限り唯一の学術的な古書店である。しかし、歴史物は多くは無い。そして何より問題なのが、値段の高さである。新書のめぼしいものは千円以上の値がついているし、全集物も神保町より高かったりする。もうちょっと安くしないと、誰も買わないのではないだろうか。(2001.10.6)

このほか、わたしが昔千葉に住んでいたときには、稲毛海岸駅まえに一般書中心の本屋(名前は忘れた)があって、たまに学術書や文庫のめずらしいのが紛れ込んでいたりして、よく買ったものだが、いまどうなっているのかは知らない。東京に引っ越してしまったので、もう二度と行くことはないかもしれない。


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2001年10月01日

早稲田青空古本祭

以下は、かつて管理人が公開していた「明治史研究のための古書店めぐり」に掲載していたものです。閉鎖にともない、このブログに転載しました。

今年もやってきた、早稲田青空古本祭。学部1・2年のころはこの古本祭で本を買うなんてことはほとんどなかったのだが、いまや初日の朝10時開会前から出向く始末。初日の朝から来るのは去年につづき二回目である。去年は結構早くから人がいたが、今年は雨の影響で、少し人が少なめであった。去年は渥美書房の棚で三宅雪嶺や福本日南の本を500円という破格の値段で数冊手に入れることができたので、今年も渥美書房の棚の近くで開会の10時を待つ。10時、いよいよ開会の時。係員がテープにはさみを入れるより早く、人々が棚になだれ込んでいく。わたしも一緒になだれこんだ。しかし、今年は渥美書房の棚はハズレで、いいものが一冊もなかった。その後、11時30分ごろまで会場を回るが、去年の雪嶺や日南のような逸品はなかった。しかし、値段が安いので「とりあえず買っておくか」的な感覚で次々選んでしまい、結局、これまでの早稲田古本祭の中で、一番多い冊数を購入することとなった。以下この日の収穫物である。( )内の古書店名は、その品物を売っていた店名である。

西川正治郎『幽翁』 300円 (ぶっくす丈)
言うまでもない伊庭貞剛の伝記。安いので買った。
大宅壮一『実録天皇紀』 300円 (ぶっくす丈)
この本はすでに一冊持っているが、面白い本なのでさらにもう一冊購入。あとで誰か関心のある人がいたら譲ってあげるつもりで買った。「当時地方の一中学生であった私は、国語の時間に『教育勅語』の中の一句「一旦緩急アレバ」について質問し、これは文法的には「アラバ」のまちがいではないかという意見を述べた」という本書冒頭の文章を読んで、たしかにそうだな、と初めて気づかされたが、いったいなぜこんな文法の間違いが出てきたのだろう。あんなに練ったものであったはずなのに。それとも間違いではないのだろうか?どなたかご存知の方がいたら教えてほしい。
高野善一『早稲田学風』 300円 (ぶっくす丈)
この本は以前図書館でななめ読みしたことがあるが、とても面白い本である。ひとくせもふたくせもある文体で、早稲田の学風を描きだしているのだが、この高野という人は人間的にもひとくせもふたくせもある人物だったようで、どっかの対談で「高野善一じゃなく高野悪一だ」などと悪口をいわれているのを読んだことがある。
栗原広太『明治の御宇』 300円 (ぶっくす丈)
栗原は元宮内省職員。本書のほかに『人間・明治天皇』などの回想録がある。『明治の御宇』の方はよく見かけるが、『人間・明治天皇』の方は探しているのだが見つからない。
キング付録『明治大帝附明治美談』 300円 (ぶっくす丈)
むかしこの本は軽井沢のりんどう文庫で100円で売っていたのです。なぜあの時買っておかなかったのか・・。私は馬鹿です。100円ならいらなそうでもとりあえず買っておけ!これからはそうします。
大内青巒『心地観経報恩品講義』 300円 (ぶっくす丈)
これはなんと明治本。明治本を300円で手に入れられるとは、さすが早稲田。「心地観経報恩品」は近代の仏教思想史を考える上でとても重要な経典で、特に天皇制と仏教とのかかわりを考える上ではこの経典がなぜ明治期に重んじられたかを考えることが不可欠だろう。。
寺尾宏二『明治前期京都経済史』 500円 (金峯堂書店)
初めて見た本だが、とりあえず安かったので購入。史料を多く引用して、内容的にも豊富。単なる好事家の書ではなく、後でなにかの役に立つかも。
岩上二郎『公文書館への道』 500円 (金峯堂書店)
500円だったのでとりあえず購入。
坂本太郎『日本の修史と史学』 350円 (寅書房)
日本歴史新書の増補版。よく見かける本だが、最近史学史に興味が生じてきていることもあり購入。
松下芳男『三代反戦運動史』 300円 (寅書房)
日本軍事史の開拓者松下芳男の古典的名著。1960年再版本。本書は今となっては特筆すべきほどの本ではないが、安いので購入した。
鹿野政直『日本近代思想の形成』 600円 (関書店)
本書は鹿野先生が一番最初に出した単行本である。この本は昭和31年に新評論社から出ていて、一度絶版になったあと、辺境社というところから再版が出されている。再版の方はよく古本屋で見かけ、私も持っているが、初版の方はめったに見かけない。今回の収穫の中でも貴重なものの一つである。
船山信一『明治哲学史研究』 1300円 (浅川書店)
これはずっと探してた本なので手に入ってうれしかった。船山信一は著作集が近年刊行されたので、8000円出せば購入できるのだが、そんなに払うのは馬鹿らしいと思っていた。また著作集ではなく、私が購入したのと同じものが神保町の某書店では1万円近い値段で売っている。これまで何度か目にしたことはあったが、どれも高かった。それが1300円で手に入るとは夢のようだ。
柳田泉『明治初期の翻訳文学』 700円 (古書現世)
早稲田の誇る大学者の一人で、私が尊敬する一人、柳田泉大先生の名著である。いや、ただ尊敬するだけでなく、柳田先生が早稲田に残してくださった柳田文庫にはどれほどお世話になったか知れない。私が買ったのは戦後の方ではなく、戦前に出た明治文学叢刊の第一巻。神田の某書店では2万円の値がついているのを見たことがある。それは高すぎるとはいえ、まさか700円で買えるとは思ってもみなかった。今回の最大収穫であろうか。家に帰ってから気づいたが、おそるべきことに、本扉に柳田泉大先生の署名と印があるではないか!ちなみに私は2年ぐらい前、柳田大先生の『政治小説研究』(戦後出た方)がどうしてもほしくて3万円出して買ったのだが、あれも待ってればそのうち安く出てくることもあるんだろうか。そしたらきっとくやしくてまた買ってしまう気がする。

会計の時に気づいたが、去年までやっていた、古書を買える金券のあたる抽選が、今年から廃止されていた。早稲田の古書店街で使える一割引券は今年も配布していた。会計を済ませ、会場で会った荒船俊太郎・榊原康洋の両氏と文学部のカフェテリアで昼食をとったあと、荒船氏と二人で早稲田古書店街に繰り出した。そこでの収穫は以下の通り。
原田敬一『国民軍の神話』 1170円 (二朗書房)
この本は出てまだ一ヶ月の本。久々に出た吉川の「ニューヒストリー近代日本」の4冊目。半額以下で手に入るなんてうれしい。
渡辺幾治郎『史伝山本元帥』 1620円 (二朗書房)
以前三鷹の書店で買おうかどうしようか迷った挙句買わなかった本だが、あの時買わなくてよかった。あのときより1000円近く安い。渡辺幾治郎にしてはめずらしい昭和ものだが、山本元帥と出身地が一緒だから書いたらしい。
満鉄東亜経済調査局『印度概観』 700円 (さとし書房)
わたしは学部3年の時にインドに行き、それ以来インドにはまった。いつかもう一度行きたいと思っているが、果たせずにいる。その時以来インドの本を買い集めているのだが、特に大学院に入ってからは戦前のインド関係書籍を集めている。とはいえ、基本的に1000円以上のものはかわない方針である。いまのところ、20冊ほど集まったが、買ってもすぐに押入れにしまってしまい、全然読んでいない。でもさしあたり博士課程での研究が第一なのでやむをえないだろう。いつかはまとめ読みして、日本とインドの関係史や、日本のインド認識とかをたどってみたいと思っている。
吉川幸次郎『論語』3冊揃(朝日文庫中国古典選) 400円 (古書現世)
朝日文庫の中国古典選シリーズはとてもいいのが揃っている。私は『孟子』がほしくて安く売ってないかとずっと探している。それはともかく、吉川幸次郎氏はかつて『漢文の話』を読んで面白かったので、本書も期待して購入。中をパラパラめくった感じでは、読みものとして面白い構成になっている。その上、訓読や文法の知識も吸収できそうに配慮して書かれているように思える。
『松本剛吉政治日誌』 2700円 (渥美書房)
本書は、荒船俊太郎氏に安く売っていることを以前教えてもらっており、この機会に購入した。これほど安いのはめったにないのではないだろうか。もちろん函つきである。

結局この日の購入冊数は全部で20冊、値段は12840円だった。一冊あたりの値段はかなり安い。やはり早稲田は質よりも安さが売りだなと実感した。なお、翌日再び出向いて、初日に雨で確認できなかった文庫本を見るが、ろくなものがなかった。去年までは文庫の均一本コーナーがあったはずなのに、今年からはなくなっていた。いい文庫もないうえに、高いなんて話にならない。ただ一冊鳥井博郎『明治思想史』(河出文庫)を150円で購入する。戦前に書かれたマルクス主義的思想史の傑作である(文庫化されたのは戦後)。またその次の日もちょっと暇だったので立ち寄り、西郷従宏著『元帥西郷従道伝』を1000円で購入した。著者は従道の孫である。


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2001年09月22日

2001年頃の八王子の古書店

以下は、かつて管理人が公開していた「明治史研究のための古書店めぐり」に掲載していたものです。閉鎖にともない、このブログに転載しました。古い情報ですので、あくまで過去の記録として見てください。たぶん行っても今は無い本屋が多いと思います。

八王子。東京の西の果て八王子。同じ東京とは思えないほど遠い八王子。新宿区内の私の家の最寄駅から電車代が片道500円以上もかかる。こんな金と時間をかけて古書店だけを見に来る私は異常であろうか。

八王子の古書店は駅の北側にある。

佐藤書房(八王子市東町12-16) 
北口三井住友銀行脇の賑やかな通り(とても古書店のあるような通りには思えない)にある。あるサイトで、古くて珍しくて高い本がたくさんあるすごい本屋と書かれていたので、期待して見にいったところ、漫画がメインの本屋で、たしかに漫画に関しては古くて珍しいものが大量にあった。だが学術書は一切無いので、そちらを探しているむきには行く必要の無い店。ただ、文学書の初版本や文庫も置いてあるので、文学書や文庫本を探している人は寄ってみてもいいかも。(2001.9.22)

まつおか書店(八王子市東町10-12)
佐藤書房の少し北側の細い道(パチンコ屋の脇)を西にちょっとだけ行ったところにある。向かいで二店舗あり、北側の店は一般書・マンガ中心。すごいのは南側の店舗で、学術書が大量にある。しかもみんな、価値のある本ばかり。『宇垣一成日記』三冊揃、『尾崎三郎日記』3冊揃、『木戸幸一日記』などの資料ものや、全集の類、さらに研究書も大量にある。ただし、値段はそれ相応に、高い。神保町並に高い。やはりいい本がそろっている店は値段も高い。私は出たばかりの『中国思想文化事典』を定価の2000円引きで購入。しかし、その一週間後池袋の光芳書店で定価の2800円引きで売っているのを見てショックを受けるのだが・・・。まあ、新刊書同様なのでいいとしよう。ホームページもあるので、わざわざ八王子まで行きたくない人はそちらを利用するのも手である。(2001.9.22)

ブックオフ八王子北口店(八王子市旭町12-4)
北口アイロードにある。何の変哲も無い普通のブックオフ。(2001.9.22)

ブック・エイト(八王子市明神町3-26-10)
京王八王子駅の裏、セイフーというスーパーの二階にある。この店はまつおか書店が経営する店で、店がめちゃくちゃ広い。メインは一般書なのだが、全集ものや学術書も多い。またすごいのが、文庫・新書・選書の類で、中には珍しいものも多く見受けられた。値段も比較的安く、珍しいものでも定価の半額ぐらいで売っていた。わたしはちくまの『天皇百話』2冊1200円を買おうか迷ったが、ちょっと汚れがひどかったので、やめた。文庫などで探しているものがある人は、必ず覗くことをお勧めする。それ以外の人でも、運がよければいいものに出会えるかも。(2001.9.22)


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2001年頃の国立の古書店

以下は、かつて管理人が公開していた「明治史研究のための古書店めぐり」に掲載していたものです。閉鎖にともない、このブログに転載しました。古い情報ですので、あくまで過去の記録として見てください。たぶん行っても今は無い本屋が多いと思います。

国立といえば一橋大学である。この有名大学あるがゆえに、私は国立の古書店に過度の期待を抱いていた。以前から行こうと思いつつ、なかなか行く機会が無かったが、2001年9月22日、荒船俊太郎氏と一緒に中央線沿線の古書店を巡った時に、ついに初めて訪れた。しかし、残ったものは落胆。別にとんでもなくひどい書店ばかりというわけではないが、何より駅から遠いのがつらい。しかも、ここでしか手に入らないようなものは一つも置いてない上に、全般に値段が高い。もう二度と行くことはないかもしれない。
国立は駅南口から東西に放射状に道が伸びていて、その東西の放射の両方、しかも結構遠くに古書店があるため、回るのが大変である。

国立古書流通センター(国立市東1-4-11)
駅南口を出てすぐ左手にある。一階には文庫・新書が大量に置いてあり、地下一階に学術書が置いてある。学術書の中には結構いいものもあった。北一輝全集3冊1万円や、石原莞爾全集(値札なし)など全集物もいくつかあった。私は安田浩『天皇の政治史』を1200円で購入。駅から近いので、近くに来た人は一見の価値のある本屋である。なお、この書店はインターネットでもサイトを持っており、そちらは「みちくさ書店」という名前になっている。とってもデザインのかっこいいサイトである。(2001.9.22)

谷川書店(国立市東1-17-20)
国立古書流通センターの前の通り(旭通り)をしばらく進んでいった右手にある。小さい書店だが、学術書が山のように詰まれており、探せば掘り出し物の出そうな雰囲気の店である。特に棚の前に積まれている本をすべてどければ、何かでてきそうである。私は大濱徹也『乃木希典』を150円で購入。荒船氏は、坂野潤治『明治・思想の実像』をなんと350円で見つけ出して買っていた。他にも日大の歴史学論文集みたいなのとかを買っていた。繰り返すが、この書店は探せば激安でいいものが出てきそうな本屋である。ただし、本当に大量に積まれており、また九割九分はたいした本ではないので、探すのには相当な根気がいる。気になったのは店員の態度。われわれ二人に無言で本を手渡し、「ありがとう」の一言もなかった。最初のうちは饒舌で、全集物などを勧めてきていたのだが、「高い」といって買わなかったのが気に食わなかったのだろうか?(2001.9.22)

ユマニテ書店(国立市東2-6-33)
谷川書店の道をさらに進んでいくと左手にある。ここは経済学関係がもっとも多い。経済学といっても、近代経済学ではなく、いわゆる「マル経」の系統のものが多い。こんなもの今の時代に売れるのだろうか、という本が大量にあった。歴史物や新書類もあるにははあったが、めぼしいものは無く、その上値段が高い。マルクスやレーニンに関心のある人ならともかく、そうでないならわざわざここまで来る必要はないだろう。(2001.9.22)

国立書房(国立市西2-11-37)
ユマニテ書房を見た後、一橋大学を超えてはるばる富士見通りまで歩き、さらに南下したところにあった。『全国古本屋地図』だと、駅からの距離がユマニテ書房と同じくらいになっているが、だまされていはいけない。それよりももっと遠い。「音高前」というバス停の前にある。ここにいく途中、一橋大学の西側のキャンパスの横を通っていったのだが、敷地が林になっていて、とても東京とは思えない景色だった。あの土地は全然使用されてないのだろうか?それはともかく、この国立書店は、はっきりいって行く必要のない店である。本は一般書中心で、本の量も少ない。学術書もちょっとだけあるが、この店は西日をモロに受ける構造になっているため、本の痛みがものすごい。日焼けしていない本はほとんどなかった。そんなわけで、このような遠くまで来る力があるなら、他の中央線沿線の書店に向かったほうがよい。(2001.9.22)

道化書房(国立市中1-15-6)
富士見通りの、国立書房よりももっと駅に近いところにある。一般書中心。一部学術書もあるが、たいしたものは無い。(2001.9.22)
以上紹介したほかに、国立には「西書店」「銀杏書房」という店があるが、洋書専門ということなので、訪問しなかった。


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2001年頃の武蔵小金井の古書店

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武蔵小金井の古本屋は北口方向にある。

伊東書房(小金井市本町2-5-6)
駅の北口を出て、すぐ右の方に少し行ったところにある。ここが武蔵小金井では一番お勧めの書店である。歴史関係書が多く、特に昭和史・軍事史関係は充実している。値段も安く、私は『大橋新太郎伝』を200円で購入した。このほか、『史伝板垣退助』が2000円で売っていた(ただし、あとでネットの目録を見ると3000円となっている。店売りよりネット販売を高く設定しているようだ)。また、歴史とは関係ないが、パソコン関係の比較的新しい書物を大量に売っている。(2001.9.22)

中央書房支店(小金井市本町5-18-9)
駅前の西友の裏手から、少し北上したところにある。まんが・文庫・一般書が中心で、学術書、特に歴史関係はまったく無い。岩波文庫が比較的多く置いてあるが、いかんせん値段が高めである。歴史関係を探す者は取り立てていく必要はないかもしれない。(2001.9.22)

中央書房(小金井市本町2-20-2)
伊東書房から100mぐらい先の信号を右折した先にある。日本史畑の研究書は少ないが、政治・経済・法律等社会科学系の古い学術書が大量に置いてある。『松本剛吉政治日誌』4000円、坂本一登『伊藤博文と明治国家形成』4000円、『木戸幸一日記』3冊15000円、井上清編『大正期の政治と社会』2800円など、決して安くはない。無論、神保町の一部書店などと比べれば高くはないが、中央線沿線として考えるとこの値段は高いだろう。ただ、本の量は多いので、社会科学系の古い学術書を探している人は来てみると何か見つかるかもしれない。(2001.9.22)


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2001年09月08日

2001-2002年頃の新宿の古書店

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新宿は昔から私が一番よく行く繁華街である。大学も新宿区内であり、現住所も新宿区である。大学時代、六大学野球早慶戦やラグビーの早明戦の後は歌舞伎町コマ劇前で大いに暴れたものである。当時私は某武道系団体に所属していたので、ラグビー早明戦の後の歌舞伎町では明治大学の無法者集団を相手に、普段の稽古の成果を試したりした。コンパの後人事不省に陥り、定期券とキャッシュカード数枚を無くしてしまったこともある。若い頃の思い出がつまった街、それが新宿である。しかし昔はよく女の子と一緒に歩いた新宿も、最近は一人で本屋や電器屋に出向く事がほとんどになってしまった。
新宿では京王・小田急・伊勢丹の各デパートが毎年古書市を開催している。私の印象では、特に京王と伊勢丹の古書市が黒っぽいものが多くあったりしていいというイメージがある。しかし普段店舗を構える古書店は多くはない。

天下堂書店(新宿区西新宿1-2-10)
新宿駅西口を出て、大ガード方向への坂道を下っていく途中のアーケード街にある。100円から300円ぐらいの安い本がたくさん置いてあるが、当然のことながら学術書はほとんどない。しかもエロ本が真ん中にたくさん積んであるので、人通りの多いところでもあり、ちょっと店に入りづらい。そんなわけで店の前はしょっちゅう通るが、ここ3年ぐらい店に入った事はない。ちなみに、かつては大宅壮一がこの書店をよく利用していたそうだ。(2001.9.8)

古書畸人堂(新宿区新宿4-2-7)
新宿駅南口、高島屋のそばのヴィクトリアの裏手にある。店は小さいながらも、結構いいものがそろっている。比較的新しい学術書が多くそろっており、特に文学関係が充実している。歴史・思想系のものも多い。また少し堅めの文庫や新書も充実しており、たまに珍しいものがあったりする。ただ値段は高いとまではいわないが安くはない。なお、この店は新大久保にも店舗がある。(2001.9.8)

げんせん館支店(渋谷区代々木2-20-19)
新宿駅南口、甲州街道の南、全労災会館向かいにある。住所は渋谷区だが、新宿駅南口から歩いて10分もしない。本店は三鷹にある。一般書から専門書まで幅広く扱っており、黒っぽい本が並べられた棚もある。2001年9月8日に行ったときには、松田正久『布氏道徳学』や政教社『愚庵全集』、沢柳政太郎『孝道』などがおいてあった。また『公爵松方正義伝』があり35000円だった。歴史・思想関係の専門書も結構多い。私は柳田泉先生の『福地桜痴』を1000円で購入。待てばもっと安くあるだろうと思い、買おうかどうしようか迷ったが、丁度ほしかった本なので買ってしまった。なお、新宿の喫茶店は混んでるところが多くて、本を落ち着いて読める場所が少ないが、この付近は割合すいている喫茶店があってお勧め。とくにげんせん館近くのカフェ・ド・クリエは広いわりに空いてて長居も可能。ただしつぶれそうで心配。(2001.9.8)
※追記:げんせん館支店はどうやら閉店した模様。中華料理店になっていた。なお、カフェ・ド・クリエは健在でした。(2002.8.17)

附:新宿御苑

昭友社書店(新宿区新宿2-8-3)
新宿駅東口から新宿大通りを新宿御苑方面に10分ほど行った左手にあるらしいが、私はまだ行った事がない。一般書が中心とのこと。

國島書店(新宿区新宿1-30-5)
新宿御苑駅から徒歩3分、花園病院の近くにあるとのことだが、私はまだ行った事がない。一般書や映画パンフなどを扱うとのこと。なおこの店は昔東高円寺にも店があり、そちらは何度か行った事がある。小さい店だったが新書や文庫などでたまに珍しいものがあったりした.。しかし残念ながら閉店してしまったらしい。



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2001年09月06日

2001年頃の板橋駅周辺の古書店

以下は、かつて管理人が公開していた「明治史研究のための古書店めぐり」に掲載していたものです。閉鎖にともない、このブログに転載しました。古い情報ですので、あくまで過去の記録として見てください。たぶん行っても今は無い本屋が多いと思います。

板橋には「板橋書店」という大きい本屋があるということを以前から耳にしており、一度行ってみたいと思っていたが、なかなか果たせずにいた。しかし2001年9月6日、ついに念願かなって行ってきた。行ったときには最後に近藤勇の墓も見てこようとおもっていたのに、古本探しに熱中してしまい、忘れてしまった。

板橋駅西側

板橋書店(板橋区板橋1-49-11)
板橋駅から、旧中山道を西に歩き、ワールド証券のところで右折、そしてすぐに左折するとある。「古書の殿堂」と自称している通り、本の量は多い。漫画から学術書まで大量にある。値段は比較的高めだが、中には安いものもある。村上信彦の名著『明治女性史』は四冊揃えで2400円で売っていた。私は3600円で買ったばかりだったので、悔しかった。ほかに、創文歴史新書とかいう初めて見る新書もあり、岩井忠熊・後藤靖らが執筆していた。あとで早稲田の図書館で調べたが、早稲田も持ってない本らしい。珍しい本なので買おうか迷ったが、いい加減家の中がゴミため状態のため、無駄な本は買わないという方針を貫き、買わなかった。(2001.9.6)

坪井書店(板橋区板橋3-15-4)
旧中山道を、国道17号を横切ってさらに進み、出世不動尊の方まで行ったところにある。板橋駅からは少し遠いが、旧中山道はなかなかいい雰囲気の店が多く、散歩として楽しめる。この坪井書店は半分が漫画とエロ本で、残り半分が一般書と学術書である。値付けは普通で、特に珍しいものもなかった。歩くのがいやな人はとりたててここまで来る必要はないだろう。(2001.9.6)

板橋駅東側

木本書店(北区滝野川6-86-15)
東口近藤勇の墓を左に曲がって、十字路の左の線路踏切方向にある。ここは店は小さいながらも、演劇関係の本が極めて充実している。そちらの方を研究している人は一度行ったほうがいいだろう。残念ながら歴史関係は少ない。全集ものも置いてあった。(2001.9.6)

坂本書店(北区滝野川6-63-9)
木本書店のある旧中山道を西に100mほど進んだところにある。店は広く、本の量は大量である。しかし、整理が行き届いておらず、また一般書が中心となっていて、歴史関係の学術書は少ない。文庫本がものすごい大量にあったので、そちらを探している人にはいいかもしれない。(2001.9.6)

木本書店支店(北区滝野川6-71-5)
本店は演劇専門だが、こちらは特に的をしぼっていない。店の入り口付近には、和本が山積みされていてびっくりしたが、中をみるとそれほど高価なものはないようであった。文学書が多めで、値段は安めだが、歴史書はあまり多くはない。本店の店番をしているのが奥さんで、支店のほうが旦那さんらしい。(2001.9.6)


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2001年09月02日

2001年頃の豪徳寺・経堂・千歳船橋の古書店

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世田谷区には教養のある人が多いのだろうか、なかなかいい古本屋が多い。町の古本屋のようななにげない店にも、時にいいものがあったりするので目がはなせない。また値段も高くない。新宿区在住の私はめったに行くことはないが、定期的に回ればきっといい本があるのだろうと思う。

豪徳寺
豪徳寺には、駅の南口に二件あるが二件ともなかなかいい書店である。

玄華堂(世田谷区豪徳寺1-22-14)
豪徳寺駅南口より徒歩3分ほど。スーパートップスのむかいの左の小さい道(婦人服カナザワヤの手前)に曲がるとすぐある。哲学・思想・歴史ならびに美術が専門で、近代史関係の書物も充実している。値段は普通。(2001.9.2)

靖文堂書店(世田谷区豪徳寺1-23-21ハイムアペル3-101)
一般書や漫画・写真集が中心ではあるが、学術書・歴史書も多い。店の前の安売り本にもいいものが多く、私が行ったときには、新書にめぼしいものがいくつかあり、また『村山龍平伝』が2000円で売っていた。買おうかとも迷ったが、ちょうどそのとき持っている荷物が多かったので断念した。(2001.9.2)

経堂

遠藤書店(世田谷区経堂2-5-16)
ここは、この周辺で一番お勧めの店である。経堂駅北口すずらん通りを5分ほど歩いたところにある。店内には学術書がたくさんあり、なにより値段が安いのが魅力だ。学術書はだいたい定価の半額強に設定されている。佐々木隆先生の名著『藩閥政府と立憲政治』が3000円で売っていた。あとは『明治自由党の研究』も上下二冊で3000円だった。すでに持っている本が多かったので何も買わなかったが、また来てみようと思う本屋だった。(2001.9.2)

依藤書店(世田谷区経堂1-12-9)
農大通り沿い左側にある。古い学術書や資料ものが置いてあるが、値段が高すぎる。たとえば、明治天皇紀のボロボロの函なしが、別巻のみ1冊で1万円とかで売っていたりする。たいしたことない学術書でも1万円を超えていたり。こんな値段で誰が買うの?というような本が多く見受けられる。(2002.3.27)

遠藤書店支店(世田谷区経堂1-23-16)
農大通りの最初の四つ角を左に曲がったところにある。本店と違いこちらは一般書中心。店の端っこに少しだけ学術書があったが、本店よりも値段が高かった。まったく同じ本もあったが、値段が1000円違った。何故だろう。(2001.9.2)

大河堂書店(世田谷区経堂1-24-16)
農大通りを、依藤書店よりもう少し進んだところにある。一角に農業書のコーナーがあり、充実している。戦前の農政論や、農民の日記などの資料ものが多く置いてあった。農業関係以外でも、歴史系の学術書・資料ものなどが多くおいてあり、値段も安い。富田鉄之助伝が2200円とか、柳田泉先生の政治小説研究が上巻のみで1000円とかで置いてあった。文庫や新書の数も多い。北口の遠藤書店とともに、おすすめの店である。(2002.3.27)

小野田書店(世田谷区経堂5-38-29)
ここは経堂と千歳船橋の中間にある。場所もわかりにくい。しかも行ってみたら、新築の家が一件あり、よこに小さい書庫のようなものが併設されているだけでシャッターが下りていた。店売りはやめたのだろうか?。しかし看板は出ていた。いずれにせよ、あの小さい書庫では期待はできなそうである。(2001.9.2)

千歳船橋

あかぎ書店(世田谷区船橋3-8-2)
千歳船橋駅北側の商店街をしばらく行った先にある。古い本屋で、狭い店の中に、古い本がぎっしりつまっている。いかにも昔ながらの古本屋という感じで、いい雰囲気の店だ。でも学術書はほとんどないので、そうした向きには行く必要はないかもしれない。(2001.9.2)

一光堂書店(世田谷区経堂4-6-1)
こちらも古い本屋。学術書も多少あったが、めぼしいものはなかった。ただ、『原敬日記』(福村書店版)が揃えであるのが目に付いたが、値札はついていなかった。千歳船橋の本屋は両方とも、昔ながらの本屋で、ノスタルジーを感じるのにはいいけれども、学術書蒐集には向かない。個人的にはこういう雰囲気の店は好きなのだが。(2001.9.2)


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2001年09月01日

2001-2002年頃の三鷹の古書店

以下は、かつて管理人が公開していた「明治史研究のための古書店めぐり」に掲載していたものです。閉鎖にともない、このブログに転載しました。古い情報ですので、あくまで過去の記録として見てください。たぶん行っても今は無い本屋が多いと思います。

千葉市で育った私にとって、三鷹といえば、「黄色い電車(総武線)の終点」というイメージしかなく、2001年9月1日に古本屋めぐりのために訪れるまで、この地には一度も訪れたことはなかった。初めて三鷹を訪れて感じた印象は、「静かな町だな」というものであった。駅のすぐそばには玉川上水が流れ、その沿岸には緑が茂っている。たしか太宰治は玉川上水に身を投げたんだったと思ったが、いったいどの辺なのかは知らない。今度一度調べて見に行ってみようかと思う。
三鷹は駅のそばからすぐ住宅街が広がり、本当に静かな町である。住むにはとてもいい町だろう。その反面、歴史的な遺物は少なく、あまり面白みのない町でもある(三鷹市の方ごめんなさい)。

三鷹駅北口
三鷹の古本屋めぐりはまず北口からがよい。

才谷屋書店(武蔵野市中町1-6-7金杉ビル)
駅の北口を出て、駅前から北へ向う通りをまっすぐ1分ほど進んだところ左手に金杉ビルというビルがあり、その地下に才谷屋書店がある。「才谷屋」という名前から、幕末物を中心に歴史物が大量にあることを期待していったが、期待はみごとにはずれた。店はとてもせまく、一般書とマンガが中心。歴史関係は本当に僅かしかない。ただし、文庫本はかなり値段が安めなのでねらい目である。もうちょっと店名にふさわしく歴史ものを揃えてほしい。広津和郎『松川裁判』中公文庫3冊で300円、岸田英夫『天皇と侍従長』朝日文庫100円、木村毅『座談集明治の春秋』500円を購入。(2002.5.1)

多摩書房(武蔵野市中町1-39-11)
駅北口右手に、三井住友銀行があるのだが、『全国古本屋地図』の1998年版(1997年発行)によれば、その前の通りを東方向に進んだところに、山岡書店なる本屋があることになっている。しかしその辺りを探すが、それらしき店は全くない。該当する地番のあたりを2周ほどしたのち『タウンページ』でさがしたが、掲載されていない。おそらくつぶれたのであろう。『古本屋地図』も新しいのを買わないと駄目だなと痛感。これで探している本屋がつぶれていたのは一体何件目だろうか。新しい版を買っておけばよかったと後悔しつつ、次の目的地多摩書房へ。多摩書房は駅沿いの道を東方向にしばらく(7・8分)進んだところにある。店の前には、ボロい木製の手書きの看板が出ており、汚い字で「マンガはありません」の文字が・・・。一般的な常識人はここで「なんだマンガなしなら用はない」と無視して通りすぎるのだろうが、学術古書ヲタクは「マンガなし」と聞くとものすごくドキドキするものである。期待に胸をふくらましつつ、店内へ。予想通りすばらしい店だった。どうやら文学が専門らしく、文学の初版本やらなにやらが雑然と積まれている。私は文学はわからないが、きっと文学マニアにはたまらないに違いない。歴史系の本も入って右の棚に入っており、明治・大正期のものこそないものの、昭和の比較的早い時期のものは多くあった。とりあえず『尾崎行雄伝』を手にとってみる。値段は4000円。これは昔静岡で1000円で売っていたものであり、少し高いなと感じる。他のものもみな値段は少し高めである。私が探しているものとしては渡辺幾治郎『史伝山本元帥』が2500円で売っていた。買おうかどうしようか迷うが、渡辺の本はネットでは高いが、たまに古書即売会などで恐ろしく安く売られている事もあるので、とりあえず買うのを見合す。実はこの文章を打っている時点でも買うべきだったかどうか悩んでいるのだが・・・(後記:その後10月に早稲田の古本市で本書を1620円にて購入した。買わなくてよかった)。それから深谷博治『華士族秩禄処分の研究』の初版が6000円。もしこれが戦後出た増補版だったら買ってたが、初版はいらないので購入せず。しかしこの書店のオヤジは、ランニングシャツ一枚のさえないオヤジ(というよりジジイの域か?)だったが、相場はよく研究している。大体値段がネット上の売値と同じくらいになっていた。なので激安商品はない。しかしべらぼうに高いわけでもない。結局何も買わなかったが、質のいい本屋を知って満足な気持ちで店を出た。私の訪問した三鷹の古書店の中ではここが随一である。しかし同時につぶれそうな店としても随一である。(2001.9.1)

雄峰堂書店(武蔵野市中町1-31-2)
多摩書房を出た後、少し北上したところにある雄峰堂書店に行く。しかしシャッターが閉まっており、休みだった。結構店の外観は豪華で、いい本がありそうな予感。ただし値段も高そう。あくまで外観からの判断だが。また今度来て見ようと思う。ちなみにこの店は即売会参加中は店を閉めるらしい。(2001.9.1)※2002年5月1日に再訪するもまた休業。閉店したのかな??

三鷹駅南口

下田書店(三鷹市下連雀3-25-15)
北口方面を見終わったら、南口へ。駅南口の左手すぐに下田書店がある。本の量は比較的多く、新しい学術書が多い。値段は安くはないが高すぎもせず。ただ、どういうわけか値札のついてない商品が多い。値札なしは半額とか決まりがあるのだろうかと店内を見回してみたが、それらしき掲示はない。特にほしい本もなかったので店主に聞くこともできず、店を立ち去る。研究書類が比較的充実しているので、それ系を探している方にはおすすめの本屋である。(2001.9.1)

アゲイン(三鷹市下連雀3-9-6)
つづいて、駅前中央通りを南に少し進み、第一勧銀のところから左(さくら通り)に曲がってしばらくいったところに、アゲインがある。ここはブックオフ的な店で、マンガや一般書がメイン。学術書は店の奥の右手にちょっとだけあったが、めぼしいものは何もなかった。学術書収集家は行く必要のない店かもしれない。(2001.9.1)

げんせん館(三鷹市下連雀3-31-7)
手持ちの『全国古本屋地図』(97年発行)では、このげんせん館は連雀通りに面してあると書いてあったので、その記述を信じ、アゲインを出て右、ファミリーマートを右折、中央通りに出たら左折し、連雀通りまで長々と歩いた。しかし、あるべき住所には本屋はない。つぶれたのかと思って次の目的地へ移動。しかし家に帰ってからネット等で調べてみると、どうやらさきの古本屋地図の住所は間違ってる(それとも古い住所?)ようであった。次回三鷹に行く時には今度こそ訪問したい。なお、げんせん館に向う途中、中央通りの右手に古い貸し本屋があった。私が見たときは閉まっていたが、どうも中には古いマンガや雑誌などがありそうな雰囲気だった。その手の趣味のある方は一度行ってみてはどうだろうか。昭和30年代風の今にもつぶれそうな貸し本屋だったのでなるべく早く行く事をお勧めする。(2001.9.1)。
付記:その後『全国古本屋地図21世紀版を購入して見たところ、中央通りを丸正のところで右折したところにあるらしいです。しかし地図はもとの通り間違ったまま。いい加減訂正してください。(2001.9.6)
再付記:2002年5月1日、初めて訪問。新宿の店と同様、一般書から研究書・資料もの、さらには黒っぽいものまで幅広く扱っている。黒っぽいものとしては、『天台道士著作集』が5000円、原坦山の講話集が8000円などがあった。このように、値段はかなり高い。何も購入しなかった。(2002.5.1)

三鷹書房(三鷹市下連雀4-2-30)
三鷹通りのガソリンスタンドから井之頭病院の方へちょっといったところにあるが、私が行った時には閉まっていた。(2001.9.1)※その後の情報によると、既に閉店したそうです(2002.3.9記)


三鷹事件
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小松 良郎
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2001年08月25日

2001年頃の三軒茶屋・駒沢大学の古書店

以下は、かつて管理人が公開していた「明治史研究のための古書店めぐり」に掲載していたものです。閉鎖にともない、このブログに転載しました。古い情報ですので、あくまで過去の記録として見てください。たぶん行っても今は無い本屋が多いと思います。

三軒茶屋と駒沢大学の古本屋には、2001年8月25日、荒船俊太郎氏と行ったのが最初である。世田谷区は住宅街としてのイメージしかなかったので、当初あまり期待せずに行ったのだが、予期に反していい本屋が多かった。

三軒茶屋(池尻大橋方向)
三軒茶屋の古本屋は、東方向と、西方向との二方向にわかれて存在している。まずは池尻大橋方面から。三軒茶屋からではなく、池尻大橋方面から三軒茶屋方向に歩いて行く事も可能。

山陽書店(世田谷区池尻3-28-7)
三軒茶屋から玉川通りを池尻大橋方面に歩いて約10分、三宿交差点を左折してちょっと北上したところにある。日本史関係の学術書が比較的多くあった。値段は普通。ここは午後2時以降に店を開け、おそい時には夕方5時開店だったりするようなので注意。(2001.8.25)

江口書店(世田谷区池尻2-8-5)
三宿交差点を、山陽書店とは反対方向(つまり右折)してすぐ。古い本が多く、黒っぽい本もあった。値段も比較的安めである。私が行った時には特にめぼしいものはなかったが、何度か行けば掘り出し物と出会えそうな雰囲気だった。ここも開店時間が遅いようなので注意。(2001.8.25)

三茶書房(世田谷区池尻2-8-7)
私が行った時にはしまっていた。江口書店にいた老人の話を盗み聞きしたところによれば、店主の体調が悪く休みがちらしい。なお、この店は神保町にも店舗があり、こちらは盛業中である。(2001.8.25)
以上のほか、「古書いとう」という店が出来たらしいが、私はまだ行ったことがない。

三軒茶屋(世田谷通り・駒沢大学方向)

太雅堂書店(世田谷区太子堂4-5-1)
三軒茶屋駅から玉川通りを西方向に5分ほど歩いたところにある。本棚はきれいに整理されており、日本史関係の本も多かった。明治文学全集も10冊ほどおいてある。私の目を引いたのは、棚の上においてあった『尾崎咢堂全集』15000円。今まで20000円までは見たことがあったが、これほど安いのは初めて見た。買おうかどうしようか迷ったが、手持ち金が少なく、同行の荒船氏がお金を貸そうかと言ってくれたけれども、しばらく考えようと思い、買わなかった。しかし、やはり一冊あたり1000円ちょいというのは安いと思い、一週間後に再びこの店に行って購入した。なんだか、店の夫婦が異常ににこにこして喜んでいた。全集ものが売れるのが珍しいのだろうか。消費税もかからなかったしなかなかいい店であった。(2001.9.2)
※その後、2002年の某日に訪問したが、それらしき店が見当たらなかった。閉店したらしい。

時代や書店(世田谷区上馬1-1-16)
三軒茶屋から世田谷通りを駒沢方面に15分ほど歩いていったところにある。通りからちょっと左手の細い道に入ったところにあるので注意しないと見過ごしてしまうかもしれない。店は小さいが、なかなか粒ぞろいで、徳富蘇峰などの黒っぽい本もあった。安藤徳器『陶庵素描』1000円があったので、西園寺研究家の荒船氏に手渡す。私は何も買わなかったが、昔ながらの古本屋らしい、風情のあるいい本屋だと思った。なおこの店は近くに子息の経営する同名の書店があるが、そちらは店売りはせず、事務所のみとのこと。錦絵や刷り物では全国的に有名な店らしい。(2001.8.25)

駒沢大学

駒沢書店(世田谷区駒沢4-18-19)
駒沢大学駅から駒沢交差店まで歩き、そこを左折してすぐのところにあるが、私が行った時には閉まっていた。店の入り口の半分を自動販売機が覆っており、本当に営業しているのか疑問な雰囲気だったが、『全国古本屋地図』21世紀版に載っているのでまだ営業しているようだ。(2001.8.25)

宮東書店(世田谷区駒沢4-11-11)
ここは一番最後にいったのだが、本当にすごい本屋だった。店は本当にせまいのだが、資料もの・研究書のいいものが置いてあり、しかも値段が安い。私は『日露戦争と金子堅太郎』(増補版)を購入。当初この本には2000円の値がついていのだが、荒船氏がここで大量に買ってくれたので、私のもそれに便乗して1000円に値下げしてもらった。2000円でも破格の安さだと思うが、まさか1000円で手に入るとは・・・。店の主人は明るくて気前のいい人で、バンバン値下げしてくれて、荒船氏はおそらく5000円以上値引きしてもらったのではないか。私は一冊しか買わなかったが、荒船氏は『幟仁親王行実』や山本権兵衛の伝記などをおそるべき安値で買い入れていた。店の主人は大量に売れてほくほく顔だったが、われわれも破格の安値で買えてほくほく顔だった。いい物はもってってしまったので、しばらく時間をおいてまた行ってみたい。(2001.8.25)
※荒船俊太郎氏の情報によれば、2002年11月、あの気前のいい店主が癌でなくなり、残された夫人では値付けができないので閉店を決意、2003年の2月頃、店頭の本が売れたのを見計らって閉店したとのこと。得がたい本屋がまたひとつ消えてしまった・・。(2003.5.25記)


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